「どんな営業マンが信頼できるのかな?」
「営業マンのどこで良し悪しを判断すればいいかわからない」
「間取りやデザインを提案してもらったけど何がいいかよくわからない」
このような疑問を感じていませんか?また、住宅会社の営業マンはどこも同じと考えていませんか?
そんな住宅会社の営業マンについて解説していきます。
注文住宅の営業マンに求めることは様々ですが、第一は信頼できるかです。
話しが上手でも胡散臭かったり、真面目でも説明が下手だったり、丁寧でもレスポンスが遅いと相手を信じることはできません。
何千万円と大金を払う買い物なので、営業マンや住宅会社の姿勢もしっかりと見ておきましょう。契約してからや建ててから後悔しても遅いです。
- 住宅会社の特徴
- 間取りやデザインの提案
- ヒアリング能力
- 人間性
基本的にはこの4つで判断しましょう。それぞれどのように営業マンの能力を見極めるか紹介していきます。
全国の住宅会社もリサーチしています。住宅会社選定にお役立てください。
目次
住宅会社の仕様を確認するのは基本的なこと
営業マンを見極めるために、まずは会社について聞いてみましょう。
ここで重要なことはこの4つです。
- 会社の特徴や得意なこと
- 住宅の性能
- トータル価格や坪単価
- アフターサービス
このサイトで紹介している住宅会社も基本的にはこれらのことは必ず確認しています。
自分の働く会社の商品をしっかり説明できないなんて問題外です。必ず確認しましょう。
会社の特徴や得意なこを聞いてわかること
会社の特徴を理解していない営業マンは、まずハズレといっていいでしょう。何を強みで建てているのかを理解していないのに、適切な提案ができるわけがありません。
例えば、ローコストを売りにしているのに凝ったデザインを提案されても値段が上がるだけです。断熱性を売りにしているのに予算を減らすために性能を落とされては意味がありません。
会社の強みを理解したうえで建てる人に提案する必要があります。
価格が安いのが売りならコストカットについて話しをてもらえれば問題ありません。断熱性に拘っているのであればどんな素材を使って性能を上げているのかを話してもらえれば問題ありません。
餅は餅屋という言葉通り、建てる住宅会社と自分の考える住宅の方向性が一致しているか見ることも大切です。
また、中には会社として特徴のないところもあり、そういったところは「地域密着」「自由設計」「一人一人に合わせた提案力」といった答え方をしてきます。
しかし、この3つは基本的なことばかりです。特徴というよりも当たり前のことで、必要最低限のことでしょう。
社員や下請けの紹介に頼って建てている住宅会社は特徴が薄いです。なんとなくの家を作っても買ってもらえるので、拘りがありません。
住宅の性能を聞いてわかること
営業マンに気密性や断熱性についても聞いてみましょう。
「暖かいです」や「快適に過ごせます」とだけ言ってくるようなら、それは信頼できる営業マンとはいえません。
現在は気密性を表すC値や、断熱性能を表すUA値という数値があります。この数値で説明してくれる営業マンこそ信頼できる営業マンです。しっかりと、暖かいという言葉の根拠を示してもらう必要があります。
また、すぐにC値やUA値を答えられない場合は、高気密高断熱と偽っているか、営業マンの知識不足です。会社の悪い体質か、営業マンの知識レベルを疑いましょう。
価格や坪単価を聞いてわかること
注文住宅は建てる人の仕様によって金額は様々ですが、どれぐらいの価格帯で建てているかは営業マンも理解しているはずです。
坪単価はいくらか聞いた時に「注文住宅だから一人一人の金額は違う」「一概には答えられない」とだけ言うようなら用心しましょう。
坪単価が高いのを誤魔化したいのか、契約後に金額が吊り上げるケースが多いです。
建てる人にとってもお金の問題はシビアです。費用の透明さを図り、不安要素を排除させるのが正しい営業のあり方です。
ある程度の参考価格ぐらいは必ず教えてもらいましょう。坪単価60万円で考えているのに、蓋を開ければ坪単価80万円になったなんてことになれば詐欺も同然です。高くなったせいで建坪を減らすのもおかしな考えです。
アフターサービスについて聞いてわかること
アフターサービスについて聞けば建ててからの安心感がわかります。
大体の住宅会社は「迅速な対応をします」「何かあればすぐ行きます」と言いますが、実際のところはわかりません。ネットの建てた人の口コミなどを参考にするといいでしょう。
また、保証は10年目まであると言ってきたりしますが、どこも同じような内容のことをあたかも特別のように言ってくる営業マンもいます。
嘘を言っていないにしても誇大的に話す営業マンには注意しましょう。
それ以外では、小さい規模の会社なのに着工数が多いところも注意しましょう。アフターサービスが追い付いていないケースもあります。
自由設計かも必ず確認をする
会社の特徴に含まれることかもしれませんが重要なことなので分けて書きました。
実は自由設計住宅と謳う住宅会社の中にも規格住宅のところがあります。パズルのように部屋と部屋を並べるだけで、詳しい間取りの変更ができないところも存在します。
セミオーダー住宅とも言われていますが、言ってしまえば規格と変わりありません。決まったものを並べるだけです。
ですので、本当に自由設計か確認しましょう。自由設計住宅と規格設計住宅では住んでからの利便性が違います。注文住宅の良いところは建てる人のライフプランに合わせ、細かな注文が可能なところです。
価格が安すぎるところは特に注意しましょう。
スポンサーリンク
間取りやデザインの提案力は営業マンに左右される
いい間取りになったり、素敵なデザインになったと感じるのは営業マンの提案が適切だからです。
ここまで述べてきた住宅の基本的な知識は勉強すれば身に付きますが、センスは営業マンの感性です。
住宅会社の中には、インテリアコーディネーターや設計士が直接打合せに参加するところもあります。営業マンの能力はそれぞれ違うので、提案力にムラができるのを防ぐ役目も担っています。
営業マンが頼りないと感じる場合はこの提案力の欠如にあります。間取りやデザインが微妙だと思った場合は営業マンの提案が適切ではないのです。
こだわりをしっかりと伝えてヒアリング能力を確認する
提案力がない営業マンの特徴として、建てる人の要望をしっかりと汲み取れていないということが挙げられます。
- 将来の家族構成
- どこに拘りたいか
- 住宅に何を求めているか
正しい間取りの決め方とはこのようなことをしっかりとヒアリングすることから始まります。
建てる土地を見て、過去に建てた間取りをそのまま提案してくる営業マンならすぐにでも候補から外しましょう。
いい提案とは、建てる人とじっくり向き合うことによって生まれるものです。忙しいからといっていい加減な提案は信頼を失うだけだということを理解していないのでしょう。
また、こちらの思いも伝えたにも関わらず、見当違いな間取りやデザインを提案してきたとすれば、手を抜いたか栄養マンの能力が低いということです。再度やり直しを命じても改善されないようなら、その営業マンは駄目な営業マンといえます。可能なら営業担当を替えてもらいましょう。
理想の間取りやデザインの為には優先順位を決める
要望を伝えても全てを実現させるのは物理的に無理な場合もあります。
そのときは何を優先して提案してほしいのかを伝える必要があります。
例えば、間取りでいうと下記の4点です。
- 趣味
- 収納
- 育児
- 家事動線
例えば、デザインでいうと下記の3点です。
- 高級感
- 使いやすさ
- 手入れのしやすさ
これは例ですが、趣味を犠牲にして育児を優先させる間取りにしたり、高級感を諦めて手入れのしやすいデザインにしたりと、両立が難しいこともあります。
この優先順位が決まりきっていないと営業マンも提案のしようがないので気を付けましょう。
とは言え、本当に能力の高い営業マンはこのようなことも会話の中で聞き出し、適切な提案をしてくれます。住宅会社の中にはヒアリングシートを作り、建てる人の要望を細かく聞き出すところもあります。
間取りやデザインは、たくさんの図面・モデルハウス・完成見学会に参加することで、自分達にとって何が理想なのかわかってきます。間取りを図面で見たり、実際の住宅を自分の目で見てたりと、自分達も知識を増やし目を肥やしておく必要もあります。
結局は営業マンの人間性
なんだかんだ説明をしてきましたが、結局のところは営業マンの人間性が重要です。
不真面目な人は何をやらせても完璧にはこなせません。時間がルーズな人は約束を守れません。口下手な人は説明をしっかりできません。
営業マンがどのような人間なのかを探りましょう。こちらが面接官になったつもりで相手を試す必要もあります。
ちょっとでも不信感を抱けは疑いましょう。相性が合わなければ打合せもきっと苦労します。
まとめ
営業マンが信頼できなければ契約はしない方がいいでしょう。住宅会社選びは営業マン選びともいえます。
- 営業マンの知識
- 営業マンの提案力
- 営業マンのヒアリング能力
- 営業マンの人間性
これらを総合して信頼できる営業マンか判断しましょう。人材育成も会社の重要な役目です。教育を怠っているような会社は信頼してはいけません。
どんなにいい住宅会社でも営業マンの能力が低いと家づくりは確実に失敗します。